「Go-To My Kitchen バターナッツのスープ」

過ぐる休日。

かぼちゃの味噌汁をつくるつもりが、先日キッチンが片付いたおかげで見つけ出したココナツミルクに目が留まった。

そうだ、以前ネットでみたスープを作ろうと購入したんだっけ。

材料とカレー粉を炒めたら、ココナツミルクで煮込む。

カレー粉の割合が多くなるとたぶん、カレーができる。

バターナッツは、生でサラダのように食べられることを知ってから、なぜかよく使うようになった。

〈生でも食べられる〉という言葉に、どこか安心するのは私だけだろうか。

すいかの香りがするバターナッツをポリポリと食べながら、料理はすすむ。

柔らかく煮込んだら、バーミックスで滑らかに仕上げる。

少量でもカレー粉の存在は、空気感染のように、〈カレー風味の何か〉を母がつくっていることを娘に知らせたようだ。

新メニューの香りにも敏感である。

 穏やかな休日。

「Go-To My Kitchen 春雨サラダ」

引っ越して５年ほどたった。

新しいキッチンとも５年の付き合いになると、頭に浮かんだ料理のイメージで、身体がスムーズに、意識しなくとも動くことができていた。

まな板、調味料、皿・・・時の流れのなかで、自然に、それぞれの居場所ができて出番を待っている。

しかし、５年の間にキッチンに新入りも増えた。

最近の忙しさから買い物に行く回数が減り、つい買いすぎが重なり、食品のストックが増えていった。

そのため、手を伸ばしたところにお目当てのものがなかったり、掘り出すように探すことが多くなった。

頭に浮かんだイメージで気分よくスキップをしていたのに、急にストップがかかる。

一旦、キッチンを整理するときがきたようだ。

使わないものを区別して、メジャーを片手に、配置をイメージすることも楽しい。

やる気と時間が合ったときは、もう止まらない。

最低限の収納グッズを買い足した。

それぞれの居場所を確保することができたし、取り出しやすくなった。

木くらげの乾物も、すぐにみつけられるようになった。

まずは、４袋もあった春雨をサラダにすることにした。

鶏むねは７０度で６０分、ジューシーなサラダチキンにしておく。

食べやすく割いて、酸っぱすぎないタレと春雨、具材を和えていく。

いりごまも、すぐに発見、気分よくふりかけることができた。